回遊魚とは

 
回遊魚」の本来の意味は、季節に応じて、または繁殖のために潮に乗ってやってくる魚たちのことを指すそうです。また「回遊魚」の特徴として群れで行動するということもそのひとつであるといいます。さらに詳しく分類すると以下の分類があるそうです。

  1. 季節回遊魚
    時期によって来遊する魚(例えば秋に日本の太平洋沿岸に現れるサンマなど)
  2. 産卵回遊魚
    産卵のために移動してくる魚(例えば、生まれ故郷に産卵しに来るサケなど)
  3. 索餌(さくじ)回遊魚
    豊富な餌を求めて移動してくる魚

うろ覚えですが、ダイバーに人気の冬だけに大きな群れで現れる与那国島のハンマーヘッドは(2)にあたり、同じく人気の夏だけに現れる石垣島のマンタは(3)にあたるのではないかというのを聞いたことがあります。学術的に何の証明もされてないと思いますが。。。

 
ところで、似たような言葉に、「回遊性の魚」と言うものがあり、これは24時間泳ぎ回ってなければいけない魚のことを指します。
24時間ということは、寝ている時も食事をしている時もということです。
それは、一見つらそうにも見えますが、われわれ人類が24時間呼吸をしていなければならないのと同じように考えてみてください。

人間にとって、呼吸することは、何カロリーも消費する結構な運動だということを聞いたことがあります。しかし、それをつらいだとか、動作を常に意識している人はいないと思います。「回遊性の魚」も同じです。彼らにとって、泳ぐこと=生きるための無意識の動作と同じようなものなのだと思います。