サメは恐怖?
世間的にサメという種類の魚は恐れられています。やっぱり「ジョーズ」って映画の影響とかが強いのでしょうかね?
ひとくくりにサメと言っても世界には約400種類も存在するらしく、その中で人間を襲う可能性があるものは数種類だそうです。有名なものはホホジロザメ・オオメジロザメ・イタチザメ・シュモクザメあたりだそうですが、これらのサメは普段は外洋を泳いでいるため、ダイバーが活動する範囲とめったにかぶることは無いです。(私としてはちょっと会ってみたいくらいです)
それが証拠に、ダイビングをしている最中にサメに襲われて死亡したという事例は今まで無いそうです(ホントかウソかは定かでないですが)。
襲われているのは漁師とかが銛(モリ)で魚を突いている時(←コレは突いた魚の血の匂いに興奮して襲われた)ですとか、サーファーが海面でパドリングしている時(←コレはサーファーがアシカとかに見えるらしいため)など。
でも仮に遭遇したとしても、人間も1m50cm以上ある生物としては大型の種類ですし、本来は海の中で生活するものでないためサメたちも襲っていいものかどうか本能的には分からないでしょうから、隙を見せないように遠のけば大丈夫と言われてます。
ですので、ことダイビングに関しては「サメ」と聞いて「危なくないの?」とか「怖くないの?」と聞かれても、まったく問題ないといつも言っています。
だと思っていたのですが、しかしそういう私もサメに遭遇した事はあり、ネコザメとかジンベエザメとか肉食でないのはどうでも良かったのですが、メジロザメ・ハンマーヘッドに遭遇した時はやっぱり怖かったですね。
伊豆神子元でメジロザメに遭遇した時
20匹くらいの集団だったんですが、浮上して船に上がるまでその集団が見えてたんですよ。で、浮上して海面で船に上がる順番待ちをしている間、サメたちが自分の真下を円を描くようにずっと回ってたんですね。この行動ってサメがいつ襲おうかタイミングを見計らって警戒している行動らしいということを聞いていたので、船の上に上がるまで生きた心地がしなかったですね。
与那国島でハンマーヘッドに遭遇した時
与那国で100匹ほどのハンマーヘッドの群れに巡り合ったんですが、さすがに向こうも100匹の群れともなると全くもってこちら側(人間15名程のパーティ)に対して臆することなく近づいても逃げませんでした。で、調子に乗って群れの中に近づこうとした時、一匹と目が合いソイツが自分の方めがけてやってくるんですよ。2m以上ある体をくねらせながら。口からは牙が見えてまして、正直ちょっと「これまでか…」と思っちゃいましたが、後ろ向きに猛ダッシュで群れから離れたらそれ以上追って来ませんでした。触らぬサメにタタリ無しということです。。。
八丈島でガラパゴスザメに遭遇したとき
自分たちのパーティの頭上10mくらいをスーッっと大きなガラパゴスザメが通り抜けていったんですね。なかなかサメに合う機会も少ないので追いかけて行ったんですよ。さすがにサメの方が泳ぐの速いので、海の闇の彼方に消えていったんですね。それでもあきらめず泳いでたら、その闇の中から突如こちら側に先ほど見たガラパゴスザメが向かってきたんです。フィンを履いた自分よりも全然デカかったので3m以上の個体だったと思います。歯が鋭く尖っている顔がすんごいスピードでこっちに来るんです。サメ的にはゆっくり泳いでいるんでしょうが、近くでみるとすんごい速いんです。追っかけて行ったのに、向こうから来たときは「やべ~っ、調子乗りすぎた!」って思いましたね。。
最終更新日:2016年11月07日