マンボウ
そう、その時は突然訪れたのです。
初夏の海洋公園。神子元でハンマーチャレンジをする予定が時化により船が出港できず、落胆しながら潜った2022年7月17日午前10時。
「どうせなら外洋っぽい地形見たいよね」となんとなく2の根ポイントを目指すことに。
潜行して約-30m。珍しいハナダイなんぞいないかなと探していたその時、根の向こうに大きな影が・・・!
初めは人かなと思いながら何となく近寄って行ってみると、いやに大きい。壊れたボートの破片か、デカイゴミか?と思いながらさらに近づくと、そこには全長2.5~3mほどの2匹の巨大マンボウが!!!
大声を上げてしまいましたよ。。
そして取り急ぎ写真を何枚かパシャパシャ撮りながら、仲間に合図を送ります。
デカすぎて2匹目が写真に入りません(涙)
回りは浮遊物が結構浮かんでいて薄暗い中、何とか撮れたのかがこの写真でした。
遠くからマンボウを見つけた時の写真。
この時は、頭の中がまだ「???」状態で、ハナダイが舞うその奥に何かいるなくらいの感覚でした。
なぜか、この時マンボウは縦になっていて、泳ぐでもなく宙を漂っていたんですよね。クリーニングでもしてもらっていたのか??
しかし、ここからの対応がまずかった。。
マンボウなんて、水族館で見る感じ絶対ノロマだろうと思い、ガンガン近寄って、ビデオも回そうと思ったその刹那、えげつないスピードで逃げて行きました。。。
こんなに早く泳げるなんて聞いてないよ。
そもそも見る心構えがまったくできていなかったので軽くパニック状態ではありましたが。
動画の絶叫がその時の興奮っぷりを届けていて、ある意味恥ずかしいです(笑)
ちなみに「マンボー、すごーい」と言ってます
海から上がったあとは、仲間ともども暫く放心状態であったのはここだけの話です。
とある漁場の生け簀でダイビングができる企画があり、なんとその時マンボウがかかっていたので、入らさせてもらいました。
非常に大きくなる魚で、その変わった形もあり、世間一般で人気の魚です。本物の泳いでるマンボウは、池袋のサンシャイン水族館で十数年前に見て以来です。
この個体は体長2メートル近くでしわしわもあり、かなり年食ってる模様でした。動きものろく、触れられる距離にいたので、この際記念にちょっとだけ触れてみました。
ブニョ。
非常になんともいえない気色悪い感覚です。ややゼラチンのようでいて硬い皮膚。弱ってたからでしょうかね?張りがなかったような。。。
そういや図鑑によると、マンボウはフグの一種のようです。何を基準にフグになるんでしょうか?フグといえば目と口のあたりがフグっぽくもなくはないですが、こんなうすっぺたいのじゃなくて、フグといえばもうちょっとデップリ感があって、食いでがあってもいいのじゃないかと素人の私には思えます。
「フグだから」ということからでしょうか、伊豆の某和食店でマンボウの刺身を出してくれるところがあります。からし味噌でいただくのですが、一緒に行った多くの人の意見と同じく、と~ってもいただけないものでした。ビックリするほど淡白で美容にはよさそうですが、やや臭みの残るパサパサした肉質がたまりません。
このマンボウはこのあと刺身になってしまったのでしょうか???食うほうも食われるほうもいい迷惑…。
う~ん非常にあじのある顔つきですね。
キバをつけるとスーパーマリオのミサイルみたいだなあと思ったのは、私だけでしょうか?