イソカサゴ
めちゃくちゃ久しぶりに伊豆の海でイソカサゴを見た気がします。
2000年代初めごろには、その辺の岩にゴロゴロいたような気がするのですが、海の温暖化に従って伊豆では見れなくなっているような。。
こんな普通種でも見れなくなると寂しくなるもので、もっと丁寧に撮っておけば良かったなと少し後悔しています。。
どこにでもいるし、良く見かけてログにも特に書かないけど実は正確な名前を知らなかった魚って結構います。イソカサゴもそんな魚のひとつでした。
この日、写真のイソカサゴはあんまり動かなくて、写真の撮りやすい所にいたので、
「地味な魚だな~、でもよく見かける魚だよなぁ?」
と思いながら写真に収めました。もちろん家に帰ってから編集した時、この写真は不明フォルダの中に放り込まれました。
しかし後日、たまたま寄ったあるホームページにイソカサゴの写真が載っていまして、、、首の周りが白くてカサゴチックな魚・・・まさしく同一種でした。名前を見てみると「イソカサゴ」とありました。
・・・見かけも地味だけど、名前もそれに劣らず地味過ぎる。。。
イソカサゴの喧嘩です。たぶん。ビックリしました。お互いビュッとすごい速さで動いたかと思うと、次の瞬間にはこんな状態でした。
エアが残り少なかったので、勝敗の結果は分からなかったのですが、多分縄張り争いかなんかなんでしょうね。
激しいディープキスだったらどうしよう・・・。この中で舌と舌が絡み合っていたら、ハァハァ。←魚で興奮しないように。
見た目ジミ、名前ジミ、住んでる所ジミと三拍子そろっているジミ魚ですが、このイソカサゴはえらい派手な赤色をしています(イソカサゴにしては)。果たしてこの色の意味するところは?
①婚姻色
②単なるカラーバリエーション
③画像を加工した
・・・「③」かな。本気にしないでくださいね。
この魚は岩礁域に生息することから「イソ(磯)」という名前が付けられ、カサゴの仲間であることから「イソカサゴ」と呼ばれるようになりました。成魚の体長は約10センチと、比較的小型の魚類です。
ダイバーにとって、イソカサゴは興味深い観察対象です。鰓蓋には特徴的な黒色から暗褐色の斑点が入っており、これが他の種との重要な識別ポイントとなっています。体色は生息環境によって変化し、深場に住むものは赤みが強く、浅場のものは黒っぽい傾向があります。
近縁種との見分け方として、特に注目すべきなのが頭部の棘の配置パターンです。イソカサゴ属の魚は、マダラフサカサゴ属やネッタイフサカサゴ属の魚に似ていますが、背鰭棘の形状が異なります。最近では、新たにスズメイソカサゴという近縁種が日本で発見され、こちらは最大体長4cmとさらに小型で、伊豆諸島から琉球列島にかけて分布しています。
イソカサゴは岩礁やサンゴ礁域の生態系において重要な位置を占めており、その生態や分布の研究は海洋生態系の理解に貢献しています。ダイビング中に出会えば、その特徴的な姿と行動を観察する価値のある魚類の一つといえるでしょう。