ヨウジウオの見分け方

 

ヨウジウオの見分け方をざっくりと確認してみました。自分で書いていて「うわぁ地味!」って正直思ってます。けどヨウジウオは、その魚っぽくないところが好きで、見分け方を書いてみようと思いました。ちなみに今回見分けるのは首がまっすぐなヨウジウオの見分け方で、タツノオトシゴ(ヨウジウオ科)系のように首が90度に曲がっているものは今回除外しています。
なお私は関東以南の海で普通にレジャーとして楽しむ一般的なリーマンダイバーですので、ココに書く見分け方は学術的なものとはちょっと異なり、海の中で「ああ、これはたぶん○○ヨウジだな」程度のゆる~い同定の方法しか書いてませんので確定できるものでは無いので悪しからず。
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ヨウジウオ見分け方
こちらが簡単ですが、見分け方のチャートです。
まず、尻尾で枝や海藻に絡まっているかどうかで判断します。ここで本来絡まる種族なのに泳いでいてしまっていたら見分け方の元も子もないのですが、そんなに長距離を泳ぐこともないので大丈夫かと思います。
次に何かに絡まない種族は2つの特徴を確認します。一つは「吻(クチバシのような部分)が頭部より長いか短いか」、もう一つは「尻尾の先に扇形のウチワみたいになっているかどうか」ウチワが付いていないのは棒状の尻尾と表現しています。
この2点で大まかに分類したあとは、模様の特徴で見分けていきます。
これで一般的なファンダイビングで見れるヨウジウオ系はだいたい見分けが付くかと思います。

 

<何かに尻尾で絡みつく種>

タツノイトコ

特徴
絡みつく種の中で、吻が頭部より短い。色は様々で絡みつく藻類に擬態している感じです。

オクヨウジ

特徴
絡みつく種の中で、吻は頭部と同じくらいの長さ。とにかく細いのが特徴です。

トゲヨウジ

特徴
絡みつく種の中で、吻が頭部より長い。体が四角形で角ばっています。
<絡まない/吻長い/棒状の尾>

ホシヨウジ

特徴
体の下側(腹側)に白点が規則的に並び、また体中に青い小さな点が点在しています。

ワカヨウジ

特徴
体中に黒い小さな点が点在しています。また吻が黒いです。

ヨウジウオ

特徴
大きな特徴といった特徴が無いのが特徴で(笑)、上記のどれも属さない場合にヨウジウオってしてます。
<絡まない/吻長い/扇状の尾>

ヒバシヨウジ

特徴
オレンジ色の体色に青い線ノコギリヨウジとよく似ていますが、青い線が若干太めです。
また南方系で、伊豆とかには少ないですね。

ノコギリヨウジ

特徴
オレンジ色の体色に青い線ヒバシヨウジに比べて、青い線が細いです。
通常は扇形の尾の黄色斑は3個なのですが、この写真の子は5つもありました。沖縄とかの南方では見かけないようです。

ダイダイヨウジ

特徴
ノコギリヨウジにも似ていますが、腹がオレンジ色・背が紫と色分けされています。また扇状の尻尾にも黄色の斑点がありません。
水深は30m以深で良く見かけます。ノコギリヨウジは浅いところが多いです。

オイランヨウジ

特徴
白と黒(茶色)のしましま模様で見分けが付きます。オイランヨウジも南方系の魚なので、伊豆とかではなかなか見かけません。

タツウミヤッコ

特徴
体に対になる形で羽のような皮弁がついていることが確認できます。
<絡まない/吻短い/棒状の尾>

オビイシヨウジ

特徴
体の模様がシマシマです。オビイシヨウジも南方系の魚なので、伊豆とかではなかなか見かけません。目がデカいです。

ホソウミヤッコ

特徴
白く細い線が等間隔に入ります。

アマクサヨウジ

特徴
体の色が赤色系など若干派手な色合いをしています。大きくなっても10センチそこらです。体は四角形の形をしてます。

ヒフキヨウジ

特徴
地味な色合いで、30センチ以上に大きくなることもあります。それ以外の特徴がないので消去法で決める感じです。

<絡まない/吻短い/扇状の尾>

イシヨウジ

特徴
白ベースに網目状の縦じま模様が入っています。吻は頭と同じくらいの長さです。

キシマイシヨウジ

特徴
イシヨウジとかなり似ていますが、若干吻が短いのと、背びれに赤い斑紋が入っていることで見分けます。
 
以上ヨウジウオの見分け方でした。