イバラエイ(ポーキュパインレイ)

ポーキュパインレイ
撮影日:2013/09/14
撮影ポイント:サイパン

ポーキュパインレイ和名がありません和名でイバラエイだそうです。まあサイパンで見た魚なので日本ではまだ未確認なのかもしれません。

特徴としては、エイの仲間では珍しく背面に無数のイボイボがあるという事でしょうか。(普通はつるっとしている)
ポーキュパイン(porcupine)という言葉を調べてみたところ「ヤマアラシ」ということで、なるほどこのイボイボがヤマアラシの棘に似て・・・ってかなり無理があるでしょ。イボと棘だと。

もう一つの特徴としてはデカイってことですかね。

比較物が無いので大きさ分かりにくいですが、この写真の奴で横幅1メートル以上はあったかと思います。

砂の中に埋まっていたのに、何かの拍子に覚醒してしまったらしく、目の前でいきなり1メートル級の生物が砂の中からバタバタと現れたので、超絶びっくりしたのはここだけの話。

AI解説
イバラエイ(学名:*Urogymnus asperrimus*)は、アカエイ科に属する稀少なエイの一種で、英名では「ポーキュパインレイ」と呼ばれます。インド洋や太平洋の熱帯から亜熱帯域、西アフリカ沖にかけて分布し、砂底やサンゴ礫底、アマモ場など水深30m以浅の沿岸域に生息します。
その名前の由来は、「イバラ」のように体表が鋭い棘で覆われていることにあります。この棘は毒針ではありませんが、扱いには注意が必要です。尾部には鰭膜がなく、毒針も持たない点が他のエイと異なる特徴です。
スキューバダイビングの観点から見ると、イバラエイは大胆な性格で、人間の接近にも比較的寛容なため、観察しやすい種です。また、砂底を掘り起こして餌を探す行動が特徴的で、その際に砂を巻き上げる姿はダイバーにとって興味深い光景となります。
他のエイとの見分け方としては、体表全体を覆う鋭い棘と、尾部に毒針がない点が挙げられます。また、大型個体では体幅が1.5mにも達し、その存在感も際立っています。
食用としては、肉や軟骨が利用されるほか、一部地域ではレバーが季節料理として珍重されています。ただし、多くの棘が取り扱いを難しくし、商業的価値は限定的です。また、その皮膚は鮫皮として高価値で、日本では刀の柄や鞘にも用いられる「梅花皮(かいらぎ)」として知られています。
現在、乱獲や生息地の減少により個体数が減少しており、IUCNでは危急種(Vulnerable)に指定されています。2023年には沖縄美ら海水族館で世界初の飼育下繁殖にも成功しており、生態保全への取り組みが進められています。

アカエイ科デカイ,レア,南方系,夜行性

Posted by トミヤマ

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