シマウミヘビ

シマウミヘビ（Myrichthys colubrinus）は、ウナギ目ウミヘビ亜科に属する魚類で、インド洋から西部太平洋にかけて広く分布しています。その名前の由来は、白と黒の縞模様が特徴的で、まるでシマウマのような見た目から来ています。この模様は、捕食者から身を守るための擬態として機能しています。英名では「Banded Snake Eel」とも呼ばれます。インド洋から西部太平洋にかけて広く分布しています。特にサンゴ礁の砂底に生息しており、体長は約90cmから100cmに達します。
シマウミヘビは毒を持たないため、ダイバーにとっては比較的安全な生物ですが、強い歯を持っているため、噛まれると痛みを伴うことがあります。その見た目が毒を持つウミヘビに似ているため、初めて見るダイバーには驚かれることが多いです。砂地に頭を突っ込んでいる姿がよく見られ、動きはゆっくりとしており、観察しやすいです。
シマウミヘビと近似種を見分けるポイントとしては、以下の点が挙げられます：
ヒレの有無：シマウミヘビは魚類であり、長い背ビレや尻ビレが目立ちます。一方、爬虫類のウミヘビにはヒレがありません。
鼻管の有無：シマウミヘビは鼻管があり、これが爬虫類のウミヘビとの大きな違いです。
シマウミヘビは、その美しい模様と穏やかな性格から、ダイバーに人気のある生物です。毒を持たないため、安心して観察することができますが、近づきすぎると噛まれる可能性があるため、適度な距離を保つことが重要です。