ウミテング
昔は見つけると歓喜していたウミテングですが、定期的に見ることができると段々と騒げなくなってきてしまいまして(老化とも言います)、分類とかに興味が進んでしまいます。
良く色合いや背びれの模様の入り方で別種扱いされることもあるので、ウミテングの場合も背中が白かったり、網目模様だったり、背びれに斑紋が入っていたり入ってなかったりで別種認定されないかなぁとか思って細部が映るように写真を撮る事が多くなりました。ウミテングのような、超絶撮りやすい被写体限定ですが。
ただどこかに画像を提供して分類依頼しているわけでもないので、いつかどこかで誰かがどういう理由かで別種認定をされるのをひたすら待っているだけではあります。5W丸投げ人間です。
ここまで寄り寄りで撮ってしまうと、もはや何の可愛いさもなくなってしまいますね。。
やや筋肉質な尾びれ元や胸鰭元にある筋模様の気持ち悪さや、背中の窪みに乗ってしまった砂利を払いのけたい衝動など、生き物を見るという視点とは程遠いデティールに目が行ってしまいます。
背中の砂利を飛ばす便利グッズもあるいにはあるのですが(カメラのホコリを飛ばすイチジク浣腸みたいなエアブロアとか)、このウミテングサイズにブロアをかけてしまうと、ウミテングごと吹っ飛んで行ってしまいそうなので、撮影という観点ではなかなか難儀な問題のような気がしています。(たぶん気がしているのは数多くのカメラダイバーの中でも自分だけかと思います)
背中が白いバージョンです。色々見てるとウミテングも結構色彩が色々あるもんです。婚姻色とかで色が変化するのでしょうか?ま、色が変わっても這いずり回ってることには変わりにないのですが・・・。
それと、写真で見るとはっきり言って、全くわかりませんが、私が見たウミテングのなかでは、最大にデカイヤツでした。体調10センチ近くはあったんじゃないでしょうか。
なんでもそうですが、デカイと可愛くないですね。。不気味でした。
ウミテング自体は久しぶりに見た気がします。年によってウミテングが良く見られる年と、テングノオトシゴが見られる年があるようで(これは私のだけの感覚ですが)、二つの種を同時に見た年はなかったかと思います。
今回見たウミテングはからだが茶色のもっともオーソドックスなパターンなんですが、視界に入ったら一目散に見に行ってしまいました。何度見てもやはり面白いものは面白いですね。顔がニンマリしてしまいます。ファミレスで料理がきた時に思わずよだれが出てしまったときのあの感覚と恥ずかしさに似ています。。。
いったいどういう進化を遂げるとこのような形になるのでしょうか?ダーウィンも生きていれば素でビックリすると思います。 小さな体(5cm位)で、この両側に付いたヒレらしきものを動かして、地面を這いずり回っています。
這いずる(はいずる)
かつてこの言葉が魚に使われたことが合ったのでしょうか?ヒラメだって泳ぐ時は地面から離れ結構な速さで動きますよ。
タロウ「ママ~見て見て、魚が這いずり回ってるよ~」
母親 「タロウ、魚は這いずり回るじゃなくてお・よ・ぐって言う・・・ハッ、あ、あなた~!ちょ、ちょ、ちょっと~!さ、魚が、魚が~~~!」
なんて会話が、水族館で繰り広げられんでしょうか?ま、こんなサスペンスドラマチックな家族も大概ですが。なにが「ハッ」なんだか。。。