クダゴンベ
ダイビングを始めた90年代、2000年代初頭までは深場の超レアものアイドルだったクダゴンベですが、カッパエビセン的な風貌のせいか、人気者過ぎてみんなで発見しまくっているせいか(たぶんそれ)そこまで話題に上ることも少なくなってきた感があります。
でも深場でこのサイズのクダゴンベを見ると密かに心躍っているのは内緒です。一緒に潜っているメンバーには「またクダゴンベか~」的な雰囲気を醸し出しているちっちゃい人間です(笑)
同じ時に撮影した、同じ個体のクダゴンベですが、ピントの合い具合といい、構図としてはこっちの写真の方が個人的には気に入ってます。
でも図鑑サイトを標ぼうしている以上やっぱりTOP画像は全身がいいよなってことで、次点で載せさせて下さいmm。
2020年の伊豆って、温暖化がもろに来たというか、生物層がかなり変わったような印象があります。
クダゴンベもそれまでかなりレアな種類だったのに、伊豆の各地方でちょっと探せば見つかるくらいのメジャー種になっていまして。
まあそれはそれで嬉しいのですが、こんだけ見つかると今度はクダゴンベの種類分けとかも進んで行ったりするんですかね。
なんかこのクダゴンベの模様って他とちょっと違うような気がしなくもないような。。
インターネット界に多くのクダゴンベの写真があふれかえっていると思いますが、おそらく「上から」の写真と「裏から」の写真を掲載しているのは当サイトだけではないでしょうか。
独特のアングルに拘って(こだわって)いる当サイトには「クダゴンベ 上から」と検索する人と「クダゴンベ 裏から」と検索する人がたくさん来ることを祈ってこの画像をアップしたいと思います。
TOPの写真よりも新しい写真ですが、さすがにTOPに持ってくるのに気が引けました。
白地に赤の縞々模様。そしてヒョットコを思い起こさせる間抜け面。とても愛嬌があってゴンベ界のアイドルです(所詮ゴンベですが・・・)。住処にしている赤いヤギもとってもフォトジェニックです。
僕がホームグラウンドとしている伊豆では、結構深場で、-30mよりも深いとこでしか見られませんでした。ですが柏島では、-20mにいました。マレーシアのシパダンに行った時は、もっと浅場にいました。
こういった、ハナダイとかある種のハゼなど、暖かい海に行けば行くほど浅場に出現する魚って、なんなんでしょうか?光・温度との関係から言えば、逆のような気がします。
ところで、この写真を見てると、なんとなくおいしそうに見えてくるのは僕だけでしょうか?なんか、カリッとしてて香ばしそうで…。そう、カッパエビセンというイメージが湧いてくるんですよね。カッパみたいな顔に、エビのような体、そしてセンがはいってる。「カッパ・エビ・セン」をここまでリアルに表現できる生物ってなんかやっぱりなんとなく、マ・ヌ・ケ?!
名前の由来は、その特徴的な外見にあります。「クダ」は細長い吻(口先)を指し、「ゴンベ」は背びれの棘条先端にある糸状の皮弁が江戸時代の「権兵衛髷(まげ)」を連想させることから付けられたと言われています。
クダゴンベはスレンダーな体形と赤白の網目模様が美しく、ゴンベ科の中でも特に人気が高い魚です。スキューバーダイビングではウミトサカやヤギの上で見つけやすく、水中写真撮影のモデルとしても最適です。危険を感じると枝間を素早く移動しますが、遠くへ逃げることは少ないため観察しやすい点も特徴です。
他種との見分け方としては、その細長い吻と網目状の模様が決定的なポイントです。例えば、同じゴンベ科であるオキゴンベやホシゴンベとは体形や模様が大きく異なるため、比較的容易に区別できます。
クダゴンベはその魅力的な外見だけでなく、観察しやすさや生態的な興味深さから、多くの人々に愛される海洋生物です。