フタスジコバンハゼ

フタスジコバンハゼ（学名：Gobiodon sp.）は、スズキ目ハゼ科コバンハゼ属に分類される小型の魚です。体長は約3cmで、主に小笠原諸島や紀伊半島以南のサンゴ礁に生息しています。和歌山県以南、小笠原諸島、八丈島、琉球列島、インド・太平洋の内湾のサンゴ礁に広く分布しています。サンゴの枝間に隠れていることが多く、観察するのが難しいことがあります。しかし、その美しい青白い縦線と小さな体は、ダイバーにとって魅力的な被写体となります。特に、サンゴ礁の健康状態を示す指標生物としても注目されています。
フタスジコバンハゼの名前は、体側に見られる2本の青白い縦線に由来しています。この縦線は、眼を通り鰓条部に達する特徴的な模様です。
フタスジコバンハゼと近似種を見分けるポイントは、体側の2本の青白い縦線です。例えば、タスジコバンハゼ（Gobiodon rivulatus）は、頭部に5本以上の青色線があることで区別できます。また、フタイロサンゴハゼ（Gobiodon quinquestrigatus）は、体に二色の縦線がある点で異なります。フタスジコバンハゼは、その美しい模様と小さな体で、多くのダイバーや魚類愛好家に愛されています。サンゴ礁の保護とともに、この小さな魚の生態を理解し、楽しむことが重要です。サンゴ礁の健康状態を示す指標生物としても重要であり、その観察はダイバーにとって大きな喜びとなるでしょう。