トゴットメバル

トゴットメバル
撮影日:2009/10/04
撮影ポイント:伊豆海洋公園

結構深くにいるメバルです。
深場で窒素が回っている状態だと、珍しいハナダイかな?と思わせてしまうぐらいの厄介なヤツです。まぁ、かってに間違えられて厄介がられているトゴットメバルにとってはいい迷惑なんですが。

今回のこの写真も別に意図して撮ったわけではなく、かなりの偶然でした。
ハナダイを撮っていたらついでに写っちゃったみたいな。心霊写真かお前は(笑)

AI解説
トゴットメバル(学名:Sebastes joyneri)は、カサゴ目フサカサゴ科メバル属に属する魚で、主に日本沿岸に生息しています。北海道南部から九州北部までの日本海・太平洋沿岸、さらには朝鮮半島や台湾近海にも分布していますが、瀬戸内海ではあまり見られません。
この魚の名前の由来は、神奈川県三崎での呼び名「ともとめばる」が転訛したもので、「ともと」は「外庭」を意味し、「家の前の磯にいるメバル」という意から来ています。また、「眼が張る」という特徴的な大きな目も名前の由来に関連しています。
トゴットメバルは全長20cm程度で、体色は淡紅色から灰褐色。背中には黒褐色の丸みを帯びた斑紋が特徴で、ウスメバルとの見分け方として、この斑紋がより明瞭で丸いことが挙げられます。一方、ウスメバルは斑紋が不定形で不明瞭です。また、側線有孔鱗数もトゴットメバル(47~53枚)の方がウスメバル(52~56枚)より少ないという違いがあります。
スキューバダイビングでは、トゴットメバルは比較的遊泳性が高く、岩礁域や砂地のやや深場(水深15~100m以上)で見られることがあります。そのため、生態観察を楽しむダイバーにとって興味深い存在です。
食味については非常に評価が高く、煮付けや唐揚げ、塩焼きなどで美味しくいただけます。特に春が旬とされますが、一年を通じて安定した味わいを楽しめる魚です。白身は透明感があり、熱を通しても硬くならず、淡泊ながらも旨味が豊かです。
トゴットメバルは釣りでも人気がありますが、市場ではウスメバルと混同されることも多く、主に産地周辺で消費される傾向があります。その希少性と美味しさから、高値で取引されることもあります。

フサカサゴ科地味,深場

Posted by トミヤマ

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