イトフエフキ
ニゴニゴの雲見の海で見かけた、ニゴニゴに似合いすぎる地味な魚で、とりあえず記念撮影的に撮っておいたのですがあまりにも特徴が無さ過ぎてどこから同定をし始めたら良いのかが本当に迷いました。
こういう時の調べ方はネットでは非常に調べづらく、図鑑に頼って全件検索です。
タイ・フエダイ当たりの写真に全部目を通し、これに近しいなって言うのを見つけてクリップしつつ、それよりももっと似ているものが無いかを探していきます。近しい写真を見つけては解説を読んで特徴が一致するかを検証し、一致していたら今度はその名前をネットで検索して再チェックをして同定をして行くという地味な作業です。
見た目も地味な上に、同定作業も果てしなく地味です。
で、恐らくこれだろうというのがイトフエフキでした。
なんと、前にも調べてアップしてた!
完全に記憶の彼方に消え去られていた魚でした。。色味も全然違いましたし。。。
ちなみに検索した時も合わせたお勧めキーワードは「イトフエフキ 食べ方」というもので、やはり見るより食べるようの魚のようです。
※お勧めの食べ方は塩焼きのようです。
高級魚ですが、自身の食事の仕方はあまりにも狡いイトフエフキです。
砂の中を一生懸命かきわけ餌を探しているタカサゴヒメジの死角?でじっとたたずみ、餌っぽいものが出てきたらヒョイと横取りするこの狡さ。
この根性、見習いたいものです。
ネットや図鑑とかでイトフエフキのことを調べたりすると「ハマフエフキに似ている」とかよく書かれていますが、いやいやどう考えてもマダイの方が似てるっしょ。マダイの方が有名だし。スーパーとかでマダイ3000円とかで売られていても、あまり料理をしない奥様方とかは納得して買ってくれると思います。(あまり料理しない奥様はマダイなんて買わないか・・・)
簡単にイトフエフキの特徴だけを言いますと、背びれの2番目の棘がいきなり長い(1番前の棘の2倍くらい)というこの写真からは欠片も判断できない特徴と、体の真ん中より少し前方にうす暗い斑紋(アザみたいなの)があるというところでしょうか。
さらにしいて言えば、マダイより口がとんがっています。マダイが頭から間違って掃除機で吸われたような感じと言えばわかりやすいでしょうか(笑)
イトフエフキは、他のフエフキダイ科の魚と比較して、背鰭の第2棘が糸状に長く伸びる点が特徴です。例えば、ハマフエフキと見た目が似ていますが、イトフエフキの方が口が尖っており、背鰭の第2棘が長く伸びる点で見分けることができます。
イトフエフキは、その特徴的な外見と美味しい白身で知られています。スキューバーダイビング中に見かけることができるため、ダイバーにとっても興味深い魚です。調理の際には臭みを除く工夫をすることで、その美味しさを引き出すことができます。