ツマジロモンガラ（幼魚）

ツマジロモンガラは、フグ目モンガラカワハギ科メガネハギ属に属する魚です。学名は Sufflamen chrysopterum で、英名では「Eye-stripe Triggerfish」と呼ばれています。伊豆半島以南の日本沿岸や、インド・西太平洋の熱帯域に広く分布しています。主に水深50メートル以浅のサンゴ礁や岩礁域に生息しています。名前の「ツマジロ」は、尾鰭の上・下縁及び後端部が白色を呈することからきています。これは成魚だけでなく幼魚にも見られる特徴です。
スキューバーダイビングを楽しむ際、ツマジロモンガラはその独特な体色と模様で簡単に見分けることができます。幼魚は特にカラフルで、体全体が鮮やかな黄色や白色を帯びています。成魚に比べて幼魚は潮だまりや浅瀬で見かけることが多く、ダイバーにとっても観察しやすい存在です。成魚の違いは体色に顕著に現れます。幼魚は明るい色合いを持ち、成魚になると茶褐色に変わります。また、成魚の腹部は背側よりも色が淡く、尾鰭の後端が白色であることが特徴です。
ツマジロモンガラと近似種を見分けるポイントは、尾鰭の白い縁取りです。この特徴は他のモンガラカワハギ科の魚には見られないため、識別の際に非常に役立ちます。また、体の模様や色合いも他の種と異なるため、注意深く観察することで見分けることができます。
ツマジロモンガラは、その美しい体色と独特の模様でダイバーに人気のある魚です。幼魚の頃から成魚になるまでの変化を観察するのも楽しみの一つです。次回のダイビングでは、ぜひこの美しい魚を探してみてください。