コバンハゼ属の1種-7

コバンハゼ
撮影日:2001/10/07
撮影ポイント:高知県柏島

いわゆる矢野本と呼ばれる図鑑で1種-7で紹介されている魚かなと思ってます。

で、今回は、写真どうこうよりもウンチクを語らせてください。このテーブルサンゴの中に住むコバンハゼの仲間についてのウンチクです。

コバンハゼは、原則サンゴに最大2匹住み着きます。一匹は♂でもう一匹は♀です。
で、ナニがすごいかと言いますと、コバンハゼは成長しますと、♂にも♀にもなります。そのテーブルサンゴの中で体の大きいほうが♂に成長し、体の小さいほうが♀に成長します。

そしてもっとすごいことに、片方が死んで新しいヤツが来たりサンゴを移り変わった時に偶然♂同士になった場合、その時小さいほうが♂から♀に性転換するのです。もちろん♀同士になった場合もそのどちらか大きいほうが♂に性転換し小さいほうは♀のままでいます

さらに驚くべきことに、上記のような境遇で♂から♀に性転換した後で、また自分より小さいやつが来ると再度♂に性転換してしまうのです

つまり、自分より大きいやつと小さいやつが交互にやってくると♂♀の性転換を繰り返ししつづけるという脅威の魚なんです。(ただし小さい♂と大きい♀が一緒になったときはあえて性転換しないという不思議な特性も持っています)

この事実を知った時、かなり驚きに満ち溢れました。(有名らしいですが…)

てゆうかこの法則見つけた人、あんたメンデルに勝てるよ(誰だか知らないけど期待大)。

AI解説
コバンハゼ属の1種-7は、正式な学名がまだ決定されていない未記載種です。コバンハゼ属(Gobiodon)は、ハゼ科(Gobiidae)に属する魚の一群で、特にサンゴ礁に生息することで知られています。この種は、日本を含む西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布していると考えられています。特に、鹿児島県や奄美群島などのサンゴ礁で見られることが多いです。
ダイバーにとって、コバンハゼ属の1種-7は特に興味深い存在です。この種は、サンゴの枝の間に生息し、ペアで見られることが多いです。体色は鮮やかで、観察するのが楽しい魚です。ダイバーは、サンゴの枝の間を注意深く探すことで、この小さな魚を見つけることができます。
コバンハゼ属の1種-7は、他のコバンハゼ属の種と見分けるために、体色やひれの色、体の模様などの特徴を観察することが重要です。例えば、アカネコバンハゼ(Gobiodon akane)は、体があかね色で、ひれが黒や灰色であることが特徴です。一方、コバンハゼ属の1種-7は、眼下に太い線が2本あることが特徴とされています。
コバンハゼ属の1種-7は、まだ正式な学名が付けられていない未記載種ですが、その鮮やかな体色とサンゴ礁に生息する特性から、スキューバーダイバーにとって魅力的な観察対象です。

ハゼ科南方系,未記載種

Posted by トミヤマ

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