アオヤガラ

アオヤガラ
撮影日:2001/10/07
撮影ポイント:高知県柏島

世にも奇妙な形をした、この竹やりのようなスリム~な魚(一応)、それがアオヤガラです。一般的には食卓にも上がらないし、ほとんどお目にかかることがない魚だと思いますが、ダイビングをしてると結構見かけます。

普段は2~3固体でひょうひょうと泳いでますが(これ程までにひょうひょうという言葉が当てはまるヤツも珍しい)、この日見たアオヤガラの数はマジでハンパなかったです。この写真に写ってるだけでも20匹以上は居ますが、この日見た群れは2~300匹はいたと思います(いや、大げさでなくて)。結構なスピードで突き進むアオヤガラの群れの光景は、あたかもパトリオットミサイルの乱れ打ちのごとく、壮絶なものがありました。

アオヤガラ全部が自分のほうに向かって突き進んできたら、いくらアオヤガラでも怖かったろうなあ。弁慶の立ち往生になるな。。。

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アオヤガラ
撮影日:2001/10/07
撮影ポイント:高知県柏島

これが、去っていく光景です。夕暮れ時の計2~3分の出来事でしたが、結構感動しました。まさかアオヤガラが群れで行動しているなんて…。

AI解説
アオヤガラの学名はFistularia commersonii。ヤガラ科に属する熱帯・亜熱帯の海魚です。インド洋から西太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布しています。日本では八重山諸島から沖縄本島、そして東は伊豆諸島までの太平洋沿岸に生息しています。細長い体つきと大きな口が特徴的で、体長は最大1.5mにもなり、砂地の上をユラユラと漂うその姿は、まるで海中を舞う竹細工のようです。 ダイバーに気付かれずとも、そっと近寄ってくることもあり、間近で見られる機会に恵まれるかもしれません。
近縁種には、ミナミヤガラやクロヤガラなどがいます。アオヤガラは体側に青みを帯びた縞模様があり、この縞模様が見分け方のポイントになります。
アオヤガラは食用魚として重宝されています。白身の肉質は上品な味わいで、煮付けや刺身、フライなどさまざまな料理に使われています。特に刺身では、鮮度が良い場合には、甘みがあると同時に、上品な旨みが感じられます。また、アオヤガラの肝は栄養豊富で、料理に使うと美味しさが増すとされています。漁獲量が少なく希少な高級魚ですが、沖縄などでは比較的手に入りやすい魚です。
アオヤガラは、その不思議な形態と生態、そして食用価値の高さから、スキューバダイビングを楽しむ人にとっても魅力的な存在です。

ヤガラ科群れ

Posted by トミヤマ

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