イトヒキベラ

イトヒキベラ
撮影日:2023/07/09
撮影ポイント:伊豆大瀬崎

婚姻色出しかけ前?のどちらかというと普段のイトヒキベラです。
もう顔がやる気ないですよね。視点が遠くの方にいっていて「あ~あ、もう魚生(人生)嫌になっちゃうな・・・」みたいなつぶやきが聞こえてきそうです。

婚姻色出している時は雌の周りをビュンビュン動きまわりますが、普段はやる気なさそうにゆったり泳いでいる印象があります。

イトヒキベラ
撮影日:2023/07/09
撮影ポイント:伊豆大瀬崎

顔も映り込んでいないディレクターズカット写真ですが、たまたま光があたったこの尾びれのビカビカ具合。
いやマイケルジャクソンでも、ここまで派手なメタリック色着ないですよ。

どうやったら自然界でこんな発色を出せるのでしょうか。。

スポンサーリンク
イトヒキベラ
撮影日:2016/11/16
撮影ポイント:伊豆高知県柏島

イトヒキベラのメスかと思います。

ベラの仲間はメスで生まれてオスに性転換するいきものだったような気がするですが、メスだとこの体側に緑色の線が入っている感じで、これがオスに転換すると↓のようなド迫力パワー全開で怪しく光りうごめく生体に変わっていくようです。

スポンサーリンク
イトヒキベラ婚姻色
撮影日:2009/09/13
撮影ポイント:伊豆大瀬崎

伊豆で最もよく見るベラではないでしょうか。

特に大瀬崎の岬の先端と呼ばれるポイントでは、群れで見かけます。岬の先端はそんなに透明度も良くないので10mくらい潜ると海の中は結構真っ暗なことが多いのですが、その中でひときわ目を引くのがこの婚姻色を出しているイトヒキベラです。

初めてこのブルーメタリックな婚姻色イトヒキベラを見たときは、LEDライトでも装着しているのかと思うくらい異色でして、ヤバイ深海魚でも見つけてしまったものかと思ったものです。
そこかしこに居るために、大発見ではないという事はすぐに想像が付きましたが。。

普段のイトヒキベラに比べて婚姻色イトヒキベラは雌に猛アタックしているため、非常に素早く動き回っているおり、なかなか良い写真が取れませんが(ストロボないとピント合わせるので精一杯)、このハデハデな体色は(いつでも見れるけど)一見の価値ありかと思います。

そういえば、普段のイトヒキベラ普通すぎて写真にも撮っていなかったような・・・。

AI解説
イトヒキベラはベラ科に属する魚で、学名は Cirrhilabrus temminckii です。相模湾以南の日本沿岸、西太平洋、オーストラリア西岸に広く分布しています。主に水深5~20mの岩礁域に生息しています。和名「イトヒキベラ」は、雄の腹鰭第一軟条が糸状に伸びることから名付けられました。また、英名では「フェアリーラス(Fairy-wrasse)」と呼ばれ、その美しい姿が妖精を連想させることからこの名前が付けられています。
イトヒキベラは、特にオスの求愛時の体色は非常に美しく、ダイバーの間で人気があります。春と秋の繁殖期には、オスが鮮やかな紅色に染まり、すべての鰭を広げてメスに求愛する姿が見られます。この光景は、水中でのダイビング体験を一層豊かにしてくれます。オスとメスは、体色や鰭の形状で見分けることができます。オスは求愛時に鮮やかな紅色に変わり、腹鰭の第一軟条が糸状に伸びます。一方、メスはオスほど派手な色ではなく、全体的に地味な色合いをしています。
イトヒキベラにはいくつかの近似種が存在します。例えば、ゴシキイトヒキベラ(Cirrhilabrus cyanopleura)は、イトヒキベラに非常によく似ていますが、体色や模様に微妙な違いがあります。ゴシキイトヒキベラのオスは、体側に青い縦線があり、婚姻色も異なります。
イトヒキベラは、その美しい体色と独特の求愛行動でダイバーに人気のある魚です。相模湾以南の日本沿岸や西太平洋の岩礁域で見られ、オスとメスの違いや近似種との見分け方も興味深いポイントです。スキューバーダイビングを楽しむ際には、ぜひこの美しい魚を観察してみてください。

ベラ科よく見る,メス,婚姻色,綺麗系

Posted by トミヤマ

スポンサーリンク