コブダイ(幼魚)

コブダイ用魚
撮影日:2002/08/16
撮影ポイント:伊豆大島

コブダイ大人になると劇的にブサイクな顔になるのですが(例えて言うなら丹下団平を100回くらい殴ったような面構え)幼魚はこんなにも愛らしいです。幼魚を見るとベラの一種だなと思うこともできます。成魚を見ると、妖怪の一種だなと思うのですが。。。

しかしどういう過程を経て、あのような面構えになってしまうのか全くもって不思議です。成魚も幼魚も見たことはあるのですが、その中途過程を見たことがありません。大人になる儀式のために、人知れずどこかの岩穴の中で顔面を壁面に叩きつけてるのかもと妄想して、その壮絶なる情景に勝手に恐れおののいてます。

AI解説
コブダイ(学名:Semicossyphus reticulatus)は、スズキ目ベラ科に属する魚です。英名はBulgyhead wrasse、またはAsian sheepsheadと呼ばれます。太平洋側では本州以南、日本海側では佐渡島以南に分布しています。暖海性の魚で、夏場には黒潮に乗って北海道南部まで北上することもありますが、回遊性はなく、冬の水温低下で死んでしまうことが多いです。
コブダイの幼魚は、成魚とは全く異なる姿をしています。体色は鮮やかなオレンジ色から赤紫色で、体側には白い縦帯が走っています。背ビレ後端、尻ビレ、尾ビレは黒色で、これらのヒレには白く縁どられた大黒斑があります。この鮮やかな体色と斑紋は、成長とともに消失し、成魚になると一様な暗いピンク色に変わります。成魚のコブダイは、特に雄の場合、前頭部が大きくコブ状に張り出し、下顎も著しく厚みを増して大きくなります。体色も幼魚の鮮やかな色から暗いピンク色に変わり、特徴的な斑紋はなくなります。また、成魚の雄は1m・15kgを超えることもあり、ベラ科の中では最大級の大きさです。
コブダイの幼魚は、キュウセンササノハベラなどの一般的なベラの幼魚とよく似ていますが、体側の白い縦帯とヒレの黒色斑が特徴的です。これらの特徴を持つことで、他のベラ科の幼魚と見分けることができます。
コブダイの幼魚は、鮮やかな体色と独特の斑紋を持ち、成長とともにその姿を大きく変えます。成魚になると、特に雄は前頭部のコブが顕著になり、体色も暗くなります。幼魚の特徴を理解することで、近似種との見分けがつきやすくなります。コブダイはその成長過程で大きく姿を変える興味深い魚です。

ベラ科人気者,幼魚

Posted by トミヤマ

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