クサハゼ
前回の撮影の時、泥の貴公子の尻尾をなんとかカメラに収めたいと言ってから早2年、またもや同じ友人と「クサハゼ狙い」に行ってまいりました。(だって賛同してくれるのがこの方だけしかいなくて・・・)
そして1本のダイビングを丸ごとこのクサハゼに費やし、ようやく全身をあらわにしている個体に巡り合うことができました!!!
もちろん我々以外にこの「!」に対する賛同者はいません。
どうですか、この尻びれの透き通る感じ、空のように抜ける青で縁どられ、まるで諸葛亮公明がもつ芭蕉扇のような風格。まさに泥の貴公子(3度目。流行らせたい)
ただちょっとこの個体は特徴でもある体側の黄色い線の色合いが薄い個体だったので、もちょっと色合いが濃くて、さらにホバリングとかしてくれると嬉しいな、、、みたいな人間の欲には際限がありません。。
同日に撮影した別の個体です。
斜め後ろから接近したこともあり、かなり近寄ることができました。
お腹のあたりか少しぷっくりしてますね。メスでしょうか・・・?
しかしクサハゼ狙いで行くと泥の中をホフク前進しますので、結構ウェットスーツが泥んこまみれになってしまうんですよね。
上がった後に風呂とかでしかっりモミ洗いするのがお勧めです(誰もやらないでしょうが。。)
口先がちょっとピンボケてしまっていますが、泥地のハゼで有名なクサハゼです。一部マニアの間では「泥の貴公子」というあだ名で通っております。ちなみに名付け親は私トミヤマです。
私の仲間内でもこのクサハゼの美しさに共感してもらえる人は、かなり少数でして、その稀有な友人と先日「クサハゼ狙い」という地味極まりないダイビングをしてまいりました。
光を当てないと、この他の種別と見分ける判断となる黄色の2本線が浮かび上がって来ず、見つけたときは「うわーなんて地味なハゼ、図鑑と全然違うじゃん!」と正直思いました。ですが、家に帰ってフラッシュが当てられたクサハゼをみると結構綺麗なんですよね。海の中で、ライトを当てちゃうと引っ込んでしまいますし、生でこの模様を見るのはなかなか困難でございます。。
そういえば、クサハゼって尾びれも綺麗なんですよね(図鑑では)。今回は全身出ているクサハゼを見つけられなかったので、次回は全身を狙っていきたいと思います。
一つ困難な点としては、クサハゼ狙いダイビングだと泥地の上でずっと過ごすことになるので、稀有な知り合いがいないと賛同してバディ組んでくれる人がいないという所でしょうか。。